新潟日報 掲載記事☆

津軽海峡遠泳に成功・「チーム絆」
6時間40分台の好記録

 県内の水泳愛好家でつくる「チーム絆」が津軽海峡の遠泳に成功した。チームは今年7月、2年連続で佐渡海峡遠泳を達成。3年後をめどにニュージーランドのクック海峡横断を目指しており、「目標達成に向けて弾みがついた」と自信を深めている。

 津軽海峡を横断したのは15〜77歳までの男女12人。23日午前4時ごろ青森県小泊岬をスタート。一人2分間で交代しながら北海道白神岬までの約45キロを6時間40分14秒で泳いだ。

 津軽海峡日本海から太平洋への潮の流れが速い難所。支援企業「オーシャンナビ」(神奈川県)によると、同海峡遠泳には年間約15の個人、団体が挑戦するが、約半数が途中リタイアするという。タイムについても6時間台を出した個人、団体は過去にもあるが、平均は13、14時間台だ。

 チーム代表の松川徹さん(38)=五泉市=は「好記録に驚いている。天候と潮の流れも味方につけたが、日頃の練習の成果が出たと思う」と話している。

 今回のメンバーの一人で県立江南高等特別支援学校の1年生の女子生徒(16)=新潟市秋葉区=は、「チーム絆のメンバーと一緒に泳げるのが何よりうれしい。クック海峡横断に向けて練習を頑張りたい」と意気込んでいる。